シートカバーに興味、そして愛車のインテリアは魅惑的に

ふとしたことからシートカバーに興味を持ち、ほどなく愛車シエンタに装着した私の体験談です。インテリアの雰囲気をシートカバーで変えようと考えている方は参考にしてください。

車種専用シートカバーとの出会い

ある秋の昼下がり、私は横浜の某ふ頭入り口にある駐車場にいました。駐車場からは客船が停泊する桟橋、そして対岸には大黒ふ頭を望むことができます。どう考えてもカップルにふさわしい場所ですが、ひとり。近くには釣りをする親子が一組。彼らのほかには、倉庫街を行き来するネコの姿がちらほら。
のどかな土曜日。近くの自販機で買った缶コーヒーをちびちびと飲む私。そこへ1台の車が入ってきました。私の愛車と同じシエンタです。しかも私のシエンタと同じ白。その白いシエンタは、私の白いシエンタのとなりに止められたヴェルファイアのとなりに駐車しました。2台の白いシエンタがヴェルファイアをはさむ格好です。
そのシエンタから降りてきたのは、私よりも一回りほど年上と思われるシブい男性。そして彼女?奥さん?娘?とにかく美しい女性。長い髪がそよぐ潮風に舞います。年の頃は30前後。男性とは二回りほどは年が離れているのではないでしょうか?彼らは私の存在など気にすることもなく、街の方へと歩いて行きます。
ほどなくしてヴェルファイアが駐車場を後にしました。1台分を開けて隣り合うシエンタ。2台の白いシエンタは、何も物言わずたたずみますが、私はもう1台のシエンタが放つ輝きというかオーラというかに目を奪われました…というよりも、もしかしたら私のシエンタが、ひどくみすぼらしかったのかもしれません。

クールな車の外観、キュートなインテリア

クールに光る白のシエンタ。穏やかな横浜の海がボンネットに揺れていました。ウインドシールドからのぞくホワイトのインテリア。都会的で、少し冷たさを感じさせる外観とは裏腹に、スイートでおいしそうなシエンタ。私は思わず近づき、食い入るようにインテリアを見つめてしまいました。インパネまわりはノーマルの様子でしたが、シートと調和のとれたインテリアが、本当に同じシエンタなのかと思わせるほどに魅惑的。

それにしてもお菓子のようにかわいくて、ちょっとレトロな欧州車のようなインテリアです。きっとあの美しい女性の趣味なのだろうと勝手に思いを巡らせる午後のひととき。




私はふと自分の愛車に目をやりました。恥ずかしながら私のシエンタは営業車のように見えました。へたりや汚れが目立つシート。前回掃除したのはいつだったかなどと考えながら、私はあの美しい女性の後ろ姿とともに、クールで、そしてスイートな白いシエンタの姿を目に焼き付けたのです。

シートカバーだと知った衝撃

後日、私は横浜のふ頭で出会った、あの白いシエンタのことが忘れられず、インターネットでシエンタのモディファイについて調べました。そして、どうやらあのシエンタは外装も少しいじっているだろうこと、そしてシートはシートカバーだということを知ったのです。あるショップのホームページには、シエンタのための車種専用シートカバーが数多くありました。中にはあのシエンタのシートと同じものも。私の胸は高鳴りました。そして、決心したのです。営業車のようなシエンタを私色に染めようと。

シートカバーを購入

私は例のショップ(カーショップコネクトさん)のホームページで見つけたシエンタ用のシートカバーの中から、シエンタ専用にデザインされた、オレンジのパイピングとスティッチがブラックリサイクルレザーに映える「シエンタ専用デザインレザーシートカバー・オレンジライン(Refinad レフィナード Exclusive Design Series)」を購入しました。
シエンタ専用デザインレザーシートカバー・オレンジライン(Refinad レフィナード Exclusive Design Series)

届くまで少しだけ時間がかかりましたが、ホームページに記載の通りでした。パッケージを開けるとレザー特有の香りが漂いますが、気になるほどではありません。
このシエンタ専用デザインのシートカバーは、ダッシュボードに走るシエンタの特徴的なオレンジラインに調和するようにデザインされています。座面にはリサイクルレザーと呼ばれる、レザー製品を作るときに余分に出てしまうレザーを再利用した素材が使われています。
実際に届いたシートカバーを触ってみると、その質感はレザー本来のものと変わりなく感じられました。シートカバーの裏側にはクッション材が使われていて、座り心地やホールド感も期待できそうです。また、パンチング加工されている部分も、空気の通りが良さそうなことが感じられました。ステッチの仕上げなど細部もしっかりと作られている印象です。

シートカバーを装着

翌週の良く晴れた土曜日、私はシートカバーを愛車・白のシエンタに装着しました。装着作業は正直に言って、思ったよりも時間がかかってしまいました。まあ、我ながらきれいに装着できたので良しとしましょう…というより大満足です。
シートカバーには取り付け説明が当然付属していますので、まず、その説明を熟読することから始めた方がいいでしょう。
ちなみに「カーショップコネクト」のホームページには、車種専用シートカバーの装着方法が、ヘッドレストやアームレスト、座席背面など部位ごとに画像入りで詳しく説明されているので、そちらを参考にすれば必ずうまくいきます。

シートカバー装着後の感想

試行錯誤しつつも無事にシートカバーが装着された我が愛車シエンタ。この日のために洗車したので、外装も光り輝いて見えます。「シエンタ専用デザイン」のレザーシートカバーを選んだので、当然ながら、我が愛車にもジャストフィットしているようです。

座面にリサイクルレザーが使われているので、取り付けの際に少し苦労するかとも思ったのですが、サイドには伸びのあるPVCが使われていて、意外にすんなりと装着することができました。オレンジのパイピングは、やはりシエンタの純正インテリアにベストマッチです。装着直後に「ちょっと浮きがあるかな?」とも思ったのですが、実際に座ることで馴染んでいくような感じでした。
「シエンタ専用デザイン」のレザーシートカバーを装着したおかげで、インテリアがスポーティーで引き締まった雰囲気になりました。高級感も増したかな?

シートカバー装着後・初ドライブ

ちなみにシートカバー装着後、初ドライブの行き先に選ばれたのは、やはり横浜です。私の自宅から片道30キロほどのドライブになります。
シートカバー装着後の初ドライブでは、ドライブポジションというか、腰や背中のホールド感が増したように感じました。純正シートも良くできているのですが、カバーを装着することにより、ドライブ時の感触が向上することはあまり考えていなかったので、率直にうれしかったです。

車種専用シートカバーでインテリア一新

しかし、インテリアが変わると、何か気分も変わりますね。すれ違う対向車のドライバーすべてが、愛車シエンタに注目しているかのような気分を味わいました。流れる国道沿いの景色も、いつもよりカラフルに見えるような気がします。気分が少々盛り上がっているのでしょうか?高ぶっているのでしょうか?
あのふ頭に、「あの時」以来、久しぶりに戻ってきました。やはり同じく土曜日の午後ですが、既に街路樹は冬の装いです。あの駐車場には1台も車が駐まっていません。私は海を眺めながら30分ほど、生まれ変わった愛車シエンタの中で過ごしました。期待していたのですが、あの白のシエンタには会えませんでした。私に衝撃を与えてくれたあのシエンタに、またいつか、このふ頭の駐車場で会いたいものです。そしてもちろん、あの美しい女性にも。


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